大腸内視鏡検査の流れColonoscopy


大腸内視鏡検査は、大腸(結腸と直腸)を観察するために肛門から内視鏡を挿入し、ポリープ、炎症、がんなどを診断します。 ポリープやがんがある場合、組織の一部を採取(生検)したり、病変を内視鏡的に切除(ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術)することがあります。


1. 事前検査

検査を安全に行うために、全身状態の把握や感染症の有無について、血液検査、尿検査、心電図検査などを行う場合があります。

2. 検査の前日

大腸の内視鏡検査を行うには、大腸の中を空にしなければなりません。検査予約の際の説明に従って準備して下さい。 夕食は9時くらいまでにすませ、以後、食事はしないでください。飲水は可能です。普段、便秘気味の患者さんは検査数日前より下剤を服用していただくことがあります。

3. 検査当日

腸管内をきれいにする下剤1〜2Lを1〜2時間かけて内服します。飲み始めて1時間くらいすると排便がはじまります。 次第に水様になり、にごりのない水様便になれば前処置は終了です。下剤はご自宅で飲んでいただき、排便がおちついてから来院していただきます。 飲み始めて、嘔気、腹痛等の症状が出現したときには、我慢して飲み続けずにご連絡ください(03-3991-0328)。

4. 検査前

検査着に着替えます。義歯・眼鏡・コルセット・指輪などははずさせていただきます。

5. 検査

全身の力を抜いてリラックスしてください。検査時間は患者さんにより多少違います。所見により、組織検査やポリープ切除をおこないます。

6. 検査後

診察室にて内視鏡所見を説明いたします。当日、車の運転はなるべく控えてください。 組織検査を行った場合は、約1週間後に結果を説明します。検査後の食事は消化の良い、刺激の少ないものを食べてください。 腸の動きを止める薬を使用した場合は、薬の影響で1時間ほど目がチカチカすることがあります。

7. ポリープを切除した場合(ポリペクトミー、粘膜切除術)

ポリープを取った後の大腸の粘膜(大腸の一番内側の層)には、人工的な潰瘍(切除の時の熱によるやけど)ができています。 自然に治りますが、切除後間もない頃は、まだやけどの傷も大きく、ごくまれに潰瘍から出血や穿孔(穴があくこと)、 腹膜炎を起こすことがありますので以下のことに気をつけてください。


食事 当日の食事は控えめにして、軟らかい繊維の少ない食事(お粥、うどん、スープ、豆腐、ヨーグルト等)にして、一週間ほどは、傷の負担にならないような消化の良いものを取るようにしてください。
飲酒 飲酒は、潰瘍の治りを遅くし、血行が良くなるために潰瘍からの出血を促す危険がありますので、一週間は禁酒しましょう。
仕事 力仕事でなければ支障ありません。 重いものを持ったりするとお腹に力が入ります(腹圧がかかる)。それがきっかけで潰瘍から出血したり穿孔したという報告もあります。一週間程度は避けてください
運動 どんな運動でも腹圧はかかります。二週間は避けてください
入浴 長くお湯につかっていると血行が良くなり、出血を促すことがあります。切除当日はシャワーにしてください。
旅行 旅先で出血などの合併症がおきても対応ができませんので、二週間は控えていただくほうが良いかと思います。
かかりつけの医師からの常用薬は服用してもかまいません。 しかし、なかには出血させやすい薬もありますので、ご相談ください。特に狭心症、心筋梗塞、脳梗塞の薬を飲んでいる方は必ず申し出てください。
長時間の車の運転は一週間は避けてください
排便 いきまないようにしましょう。切除後しばらくは、便(血便の有無など)を観察してください。

ポリープ切除後の合併症

ポリープの切除後に出血等の合併症を引き起こすことがあります。 万が一合併症が起きた場合、緊急の処置や入院が必要になることがあります。 尚、大腸内視鏡検査および治療に伴う偶発症の発生頻度は、全国集計(2008年から2012年の5年間)で、0.011%(9091人に1名の割合)でした。

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